賢い情報摂取術

たまる「後で見る」を解消!スマホでできる情報整理の基本

Tags: 情報整理, スマートフォン, 情報過多対策, デジタル整理, シニア向け

情報が溢れる現代において、スマートフォンは私たちの生活に欠かせないツールとなっています。しかし、便利な一方で、「後で読もう」「後で確認しよう」と思った情報が、いつの間にか大量に溜まってしまい、どこから手をつければ良いのか分からなくなってしまうという経験はないでしょうか。

こうした「後で見る」情報の積み重ねは、知らず知らずのうちに心の負担となり、情報過多による疲労感につながることもあります。この記事では、スマートフォンを使いこなし、この状態を解消するためのシンプルで実践的な情報整理の基本をご紹介します。デジタルデバイスが苦手と感じる方でも、安心して取り組めるような、簡単なステップに焦点を当てて解説いたします。

「後で見る」情報が溜まるのはなぜでしょうか?

私たちは日々の生活の中で、様々な情報を目にします。友人からのメッセージ、SNSで流れてくる興味深い記事、オンラインストアで見つけた商品情報、ニュースサイトの記事など、気になる情報は尽きることがありません。

忙しい中で、その都度すべてに目を通すことは困難なため、多くの人が「後で見る」という選択をします。しかし、明確な保存場所や整理のルールがないまま、「後で見る」情報が増えていくと、結局は何も見ないまま放置されてしまいがちです。これが、情報過多によるストレスや、「探し物」の時間の増加につながる原因となります。

【実践】スマホでできる「後で見る」情報の整理術

ここでは、スマートフォンを使って「後で見る」情報を効果的に管理するための、具体的なステップをご紹介します。複雑な操作は不要です。

ステップ1:一時保存場所を決める

まず、興味を持った情報を一時的に保管する場所を決めましょう。大切なのは「あちこちに散らばらせないこと」です。

ステップ2:見る時間を決める

「後で見る」情報が溜まる大きな原因の一つに、「見る時間がない」ということがあります。まとまった時間を取るのが難しい場合でも、例えば「毎日の夕食後10分間」「週末の午前中に30分」のように、定期的に「情報整理の時間」を設けてみましょう。

この時間は、単に情報に目を通すだけでなく、以下の「情報の3つの行き先」を意識して、整理・判断する時間と位置づけてください。

ステップ3:情報の「3つの行き先」を決める

一時保存場所に集まった情報には、それぞれ「行き先」を決めていきましょう。この判断が、情報整理の鍵となります。

  1. すぐに対処する/読む:
    • 内容が短く、すぐに判断できるもの(例:短いメッセージの返信、確認だけで済む情報)。
    • 今すぐ読んでおきたい、緊急性の高い情報。
    • これらはその場で処理し、一時保存場所から削除します。
  2. 保存する:
    • 後で繰り返し参照したい、将来的に役立つ可能性のある情報(例:お気に入りのレシピ、役立つお店の情報、健康に関するコラムなど)。
    • これらは、適切な場所に移動して保存します。例えば、レシピであれば専用のアプリやメモ帳に、お店の情報であれば地図アプリの保存機能を使うなど、見返す時に探しやすい場所に整理しましょう。
    • 写真も同様に、ただ保存するだけでなく、アルバムにまとめるなど分類しておくと良いでしょう。
  3. 捨てる(削除する):
    • すでに読み終わったニュース記事、興味が薄れた情報、もう必要ないと判断したものは、思い切って削除しましょう。
    • デジタルデータは「場所を取らない」と思われがちですが、量が多すぎると精神的な負担になります。不要な情報を手放すことは、心のスペースを確保することにもつながります。

ステップ4:ブックマークやタブの整理

ウェブブラウザのブックマークや、開きっぱなしのタブも、「後で見る」情報の一つです。

情報に振り回されない心構え:完璧を目指さない

情報整理は、一度にすべてを完璧にする必要はありません。大切なのは、少しずつでも良いので「溜め込まない習慣」を身につけることです。

「後で見る」情報がゼロになることは難しいかもしれませんが、今回ご紹介したようなシンプルな方法を日常生活に取り入れることで、情報の山に圧倒されることなく、心穏やかに過ごせるようになるでしょう。情報整理は、私たちの心の整理にもつながります。ぜひ、できることから一つずつ試してみてください。